脳内チェス編では 「 ボードを見ないでゲームができるようにする 」 ために必要な残りの要素について考え、トレーニングしていきます。
まず「 駒の配置をイメージする 」 方法です。
Visualization を高めるトレーニングで Endgame 問題、メイト問題、Tactics 問題、実際のゲームなどをするのに駒の配置をイメージできることが必要になってきます。
エンドゲームで駒が3~5個ぐらいであれば駒の配置を覚えるのは簡単ですが、駒が多ければ局面を頭の中でイメージするのは時間がかかります。
どのように局面をイメージするかは人それぞれですので、ご自分でイメージしやすい方法で構いませんが、私なりに考えた方法を記載いたします。
4 x 4 マスエリアごとにイメージする
4 x 4 マスエリアごとに駒の配置を覚えていきます。覚えるというよりは頭の中でイメージできるようにします。
このとき 2 x 2 マスの位置関係も意識した方がイメージしやすいです。
つながりでイメージする
連想と言われるように、関連性があるもの、つながっているものは覚えやすいです。
駒数が多い時は特に、各駒の位置をそれぞれイメージするよりも、つながりを持たせたり
かたまりでイメージした方が良いです。
例えば下図の局面で黄色線で示しているように、主に各 4 x 4 マスエリア
で駒のつながりでイメージします。
初期配置や駒の軌跡と関連させてイメージする
これは駒が多い時、駒の配置を覚えるのに有効です。
上図の各 4 x 4 マスエリアで見ていくと
4 x 4 左下
a2 と b2 ポーンは初期位置
Qc2 は Qd1 → Qc2 でイメージ( 実際にそうでなくても )
Rd1 は Ra1 → Rd1 でイメージ
4 x 4 右下
f2 と g2 ポーン、Ke1、Rh1 は初期位置
e3 ポーンは e2 → e3 でイメージ
Nf3 は Ng1 → Nf3 でイメージ
Be2 は Bf1 → Be2 でイメージ
4 x 4 左上
a7 と b7 ポーンは初期位置
Nc6 は Nb8 → Nc6 でイメージ
Rd8 は Ra8 → Rd8 でイメージ
Bb6 は Bf8 → Bc5 → Bb6 でイメージ
4 x 4 右上
f7 と g7 ポーンは初期位置
e6 ポーンは e7 → e6 でイメージ
Kg8 と Rf8 はキャスリングをイメージ
Qe7 は Qd8 → Qe7 でイメージ
特徴があるものはイメージしやすい
駒と駒の間隔
駒のつながっている形
センターポーンの形
オープンファイル
など
場合によって役立つ方法
各 4 x 4 マスエリアで駒数を覚える
考えているうちに駒の配置を見落とすことがあるので、各 4 x 4 マスエリアで駒を数えておくのも場合によって有効です。
駒数
左下4 右下7 右上6 左上5
→ 4765
ランク、ファイルをヒントとする
駒数が少ないエンドゲームなどでは、駒の間隔が広くなるため場合によって、ランク、ファイルの位置をヒントとして駒の配置を覚える場合もあります。
例えば上図の局面では駒数が少ないのでそのままでも覚えられますが
駒のあるランク 1、5、7
と見ると駒の配置を覚えやすくなります。
駒のあるファイル b, d, f, g
は覚えづらいため、Kb1 は単独で覚え、Kd7, f5 と g7 ポーンは3つの駒の位置関係や 4 x 4 マス、 2 x 2 マス で位置をとらえます。
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