ボードを見ず、頭の中の視覚化でコンピューターと対戦する前に
自分の過去のゲームを頭の中で再生してみましょう。
始めから30手、40手、駒の動きを覚えていくのは難しいため
まずは10手覚えることからはじめ、次に15手まで、20手まで
駒の動きを覚えていきましょう。
Blindfold chess を行うためには何手先だろうと駒の配置を覚えておく
必要がありますが、記憶力は個人差があるため、始めは20手まで
駒の動きを覚えておければ上出来です。
1手、2手問題を頭の中で視覚化して解く時は、駒の配置を一瞬で視覚化
できなくても良い、と前回の記事で述べましたが、過去のゲームを頭の中で
視覚化していく時は、駒の配置と利きを一瞬で視覚化できるようにしたいです。
というのも、駒の配置と、利きをすぐに視覚化できないと Blindfold chess
をするのにすごく時間がかかるためです。
10手、20手、と駒の動きを覚えることよりも、駒の配置と、利きを一瞬で
視覚化することを重視した方が良いと思ってます。
難しく感じるようでしたら、駒は動かさず、記譜を見て、ボードを見ながら
行っても構いません。
1手、2手メイト問題を解く時と異なり、駒が1手ごと動いていくため
駒が動いた影響を考えて視覚化する必要があります。
以下、参考例です。
まずは starting position から。この局面に関しては、どこに何の駒が
あるか分かっていると思いますが、それでも、それぞれのランク、ファイル
斜線で、駒の配置を視覚化した方がいいでしょう。
普段はボードと駒を見れば確認できるので、意識することはないですが
頭の中で視覚化する時は、ファイル、斜線上にある駒というのは、すぐ視覚化
しづらいです。
及び、Qd1 と Bf1 の利きを視覚化すると思いますが、他にも
視覚化すべきことがあります。それは、e2 のポーンが e4 に動いた
ことにより下記の駒配置が変わったため、それらの駒配置を一瞬で
視覚化します。
e ファイル
2nd ランク
4th ランク
d1-h5 diagonal
f1-a6 diagonal
b1-h7 diagonal
h1-a8 diagonal
これらを1手ごと視覚化するのは面倒に感じるでしょうが、b1-h7 diagonal
及び h1-a8 diagonal 上にある駒をすぐに視覚化できないならば
一瞬で視覚化できるようにしていく必要があります。地道なトレーニングを
続けていけば視覚化が早くなるでしょう。
ちなみに私は斜線上にある駒を一瞬で視覚化できないことが多いです。
ファイル上の駒を視覚化するのも始めは時間がかかると思いますが
コツがあり、例えば e ファイル上の駒配置を視覚化する時、駒のあるマス
だけを視覚化するのではなく、駒のないマスも視覚化することで e ファイル
上の駒配置を素早く視覚化できます。
なぜそれで視覚化が早くなるかというと、つながりのあるものは視覚化しやすいため
駒のないマスと駒のあるマスにつながりの関係ができるからです。
e7 ポーンが e5 に動いたことによる変化を視覚化します。
始めは時間がかかると思いますが、駒の配置を一瞬で視覚化するように
しましょう。一瞬で視覚化するという感覚が大事なためです。
斜線上の駒配置を視覚化する時も、駒のないマスも視覚化した方がいいでしょう。
2.Nf3 。普通は Nf3 の位置と Nf3 の利きの位置を視覚化するぐらいだと
思いますが、2.Nf3 により起こった変化は視覚化した方が良いです。
ランク、ファイル、斜線で駒の配置に変化が起きてます。
要は、駒が動いた先のマス( f3 )と駒がなくなったマス( g1 )に関連して
起きた駒の配置の変化を視覚化します。
ちなみに、駒の配置を視覚化する時、私は、何の駒があるかよりも、そのマスに
駒があるかどうかを先に視覚化したいので、上図のように視覚化して駒の
配置を確認してます。
Nf3 の利きを視覚化。
以上のように、1手ごと、駒が動いたことによる駒配置の変化を視覚化
することは時間がかかりますが、visualization の能力が高まりますので
お試しください。一瞬で視覚化するという感覚も忘れずに。
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